ペットと泊まれる宿やペットホテルの基礎知識

犬小屋に入る犬

ペットと泊まれる宿が少しずつ増えてきています。利用する場合は前提条件として最低限のしつけができていることが大事。「お座り」「待て」「伏せ」ができないならば困ります。他の宿泊客に迷惑がかかる可能性があるので利用は控えましょう。また出張や旅行でペットを連れていけない場合にペットを預かってもらえる施設があります。これがペットホテルなのです。この記事では【ペットと泊まれる宿やペットホテルの基礎知識】について解説します。

ペットと泊まれる宿を利用する場合のマナー

猫

ペットと一緒に宿泊できる宿泊施設は少しずつ増えていますが、まだまだ受け入れ拒否する場合も多い。その理由はマナーを守らない飼い主が原因です。ペットが粗相をする場合もあります。その始末は飼い主がするのは当然です。そのことを宿泊施設のスタッフに伝えることになっているのに黙っているケースもあります。ペットが吠えてうるさいのに静かにさせない飼い主もいます。布団にペットを入れて一緒に寝ているなどルール違反・マナー違反が後をたちません。こういったことをすると楽しいペットとの旅行がしにくくなるのです。

飼い主一人ひとりがマナー・ルールを守りましょう。そうすればペットと宿泊できる宿が少なくなることをストップできます。代表的なルールをご紹介しますので覚えておいてください。

宿泊施設にチェックインする前にトイレを済ませましょう!

手続きをしているときに粗相をしてしまうと最悪!ペットの排泄のリズムを掴むようにしておくといいです。

宿泊施設のルールをチェックしておきましょう!

ルールはそれぞれの施設によって違います。事前にルールをチェックしてから利用すればトラブルになることはありません。

ペットの居場所を決めておくように!

客室に入ったら、持って来たトイレを設置します。飲物を設置してペットの居場所を決定すると安心します。ペットは飼い主が思っている以上に環境の変化に敏感です。慣れてくるまでは、悪戯などしてはいけません。一緒に過ごし安心させてあげましょう。

食事の時の注意

館内のレストランや食堂はペット同伴可能な場合もあります。しかし、そこは宿泊者全員が食事を楽しむ空間なのです。ペットの同伴がダメな場合は客室で留守番になります。不在時に悪戯をしないようにケージにいれておくのがマナーです。

ペットの足は汚れていないかどうか

チェックインする場合は玄関で足を拭いてから入るようにしましょう。宿泊機関によっては、足洗い場が用意されていることもあります。設置がないこともありますから、ウェットシートや濡れタオルを準備しておけばいいでしょう。

フンは自宅に持ち帰るようにしてください!

ペット専用のトイレやフンを捨てるゴミ箱がない場合もあります。そのときは責任を持って持ち帰るのがマナーです。

共有スペースでの注意事項

他の飼い主さんとコミュニケーションを深めることもできる共有スペース。それを楽しみに旅行する人もいます。その場合でもペットと喧嘩にならないようにトラブルを避けてください。話に夢中になって目を離すことも避けましょう。

館内を歩く場合の注意とは?

館内は他のお客さまもペットと同伴で泊まっていることもあります。館内を歩くときはカゴやケージにいれるかリードをつけましょう。宿泊機関によってはケージに入れることを義務化している場合もあります。

ペットにルールを教えましょう!

自宅にいるときは自由な環境です。出来ていた行動も客室ではダメな場合もあります。一般的にはベッドにペットをあげないことです。自宅ではできていても宿泊先では注意しましょう。それを、飼い主は知っておいてペットに教えてあげましょう。

チェックアウトする場合は、綺麗に掃除をしましょう!

宿を利用する場合の常識は来た時よりも綺麗に!です。抜け毛や匂いは簡単に処理して出ていきましょう。消臭スプレーや粘着ローラーを持参しておくと役立ちます。

知っておきたいペットホテルの3つのタイプ

3

ペットを一時的に預かってくれる宿泊施設。それがペットホテルですが、最近流行っている「ペットと一緒に宿泊できるホテルや旅館」とは違います。専門のペットホテルだけでなく、動物病院がペットを預かっている場合・ペットショップ・トリミングサロンが預かってくれる場合もあるのです。

ペットホテルは大きくわけて『ペット専門のホテル』『ペットショップ併設』『動物病院併設』の3つがあります。それぞれメリット・デメリットがあります。

同じタイプでもペットの管理方法はそれぞれ違いますし、一匹ずつ個別対応するケースもあるし、大きなスペースで一緒に過ごすケースもあります。ペットは飼い主と離れてお泊まりをします。ペットホテルが初めての場合は、準備と施設選びが大事。飼い主はペットの性格を把握しています。どのタイプを利用するといいのは相性を事前に確認しておきたいですね。それぞれの特徴を見ていきましょう。

ペット専門ホテル

遠くを見つめる犬

利用料金は1泊あたり数千円程度から豪華なスイートルームを利用する数万円のものまであります。

ペット専用ホテルのメリット

「施設が充実しています」
ペットがケージに入っても隣に他のペットがいるだけで、落ち着かない場合もあります。そんなケースは1匹ずつ離して預かってくれる対応もあります。ケージそのものが苦手な場合は個室で宿泊できるペットホテルもあります。トリミングサービスや雨の日でも運動できるドッグランがプランに入っていることも別に珍しいことではありません。
「送迎サービス」
大型のペットの場合はペットホテルまで連れていくことが大変!多くのペットホテルでは送迎サービスも対応しています。
「スタッフが常駐しています」
ペット宿泊専門の宿泊施設なので、スタッフはお客さまであるペットのケアをするために常駐しています。担当になったスタッフが常にペットのコンディションや様子をチェックしてくれます。他のペットが苦手・運動量・食事や散歩の時間帯など、それぞれの日常生活に応じて対応してくれるケースが多いです。
「利用する時間帯が自由に選べます」
常駐している専任スタッフがいますので買い物をしている間だけとか、長期の出張のときにも対応してくれます。

ペット専用ホテルのデメリット

さまざまなグレードが用意されているペットホテル。しかし他のタイプと比較すると料金が高くなってしまいます。また激安のペットホテルの場合は、衛生管理が不徹底の場合もあります。感染症などの病気を他のペットからもらってしまう可能性はゼロではありません。ペットホテルを選ぶ場合は、実際に施設を見に行ったりクチコミ情報系サイトなどを確認したりしましょう。お値段と施設のバランスが妥当かどうか判断しましょう。

ペットショップが運営しているペットホテル

子犬のレトリーバー

街中にあるペットショップや全国展開のチェーン店のペットショップ・トリミングサロンでもペットを宿泊させて預かってくれる場合が多くなっていますね。

ペットショップが運営しているペットホテルのメリット

「リーズナブルな料金」
ペットショップの場合は、自分の店で購入してくれたペットに関しては割引料金で預かってくれる場合があります。トリミングサロンでもユーザーの囲い込みを目的として、マッサージやトリミングを利用してくれたお客さまを限定にして宿泊プランの割引サービスをしています。他のタイプのペットホテルよりも安い料金になっています。
「スタッフは動物の取り扱いになれています」
トリミングサロンやペットショップのスタッフは、ペットの面倒をみるために仕事をしているプロフェッショナルです。もちろんペットの取り扱いには慣れていますから安心できます。
同様にペットがスタッフになれているメリットもあります。店舗の性格上、いきつけになっていますからペットもスタッフになついています。ペットが知らない人と接することは心理的にも大きな負担になります。こういった面からも安心して任せることができます。
「トリミングサービスがある場合もあります」
ペットサロンの宿泊と一緒にトリミングサービスを受けられる場合が多いです。ペットを清潔にするためにペットサロンに負けないほどのスキルを持ったスタッフや外注しているトリーマとペットショップは契約をしています。

ペットショップが運営しているペットホテルのデメリット

トリミングサロンもペットショップも、基本的に宿泊業は副業的な位置づけになっています。トリミングや販売の業務が増えてくると、スタッフはそちらの仕事を最優先にします。

状況によっては、食事をする時間が遅れる場合もあるでしょうし、散歩が十分でないこともあります。一般的なショップでは敷地内に運動できるようなスペースはないでしょう。天気が悪い場合は運動不足になります。ペットサロンやペットショップがペットホテルも運営しているならば、割引もあるのでお薦めできます。

動物病院併設タイプのペットホテル

オレンジ色の瞳の大きな猫

ペットが病気になったときにお世話になるのが動物病院です。こちらは入院施設が整っています。空きがある場合に限定してペットホテルとして利用できる場合が多いです。それとは別にペットホテルを併設している病院もあるのです。

物病院併設タイプのペットホテルのメリット

「衛生面で安心できます」
病院ですから清潔に保たれているのは言うまでもありません。衛生面は他のタイプのペットホテルよりも最も安心できるでしょう。
「健康状態を把握してもらっている」
ペットのかかりつけの動物病院ならば、健康状態を熟知しています。持病があるとか、怪我を治療している最中だとか、アレルギー体質があるペットでも安心して預けることができます。
「医師や看護師がいるので心強い」
プロフェッショナルの医療従事者がいますから、万が一ペットの具合が悪くなった場合でも即座に対処してもらえます。
「場合によっては利用料金が割安の場合がある」
入院施設を利用してペットの宿泊を受付している場合も多いです。その場合は割安料金で預かってくれる事例が多いです。

物病院併設タイプのペットホテルのデメリット

正直に言いますとペットにとって病院は苦手な場所なのです。ストレスがかかるからですね。注射をされたり、無理に口を開けさせられたりします。良い思いをする場所ではありませんね。

病院側から見ても、ペットホテル業は本業ではありません。他のペットの急患が入った場合は、健康である宿泊しているペットのケアは後回しになります。食事をしたり、散歩をしたりするタイミングも他の入院してきたペットが来た場合は、そのペットに合わせたサイクルになってしまいます。

動物病院はそれほど広いスペースはありません。他のペットと隣のケージで宿泊することが一般的です。室内の運動スペースは広くありませんから、運動不足になります。長期間の宿泊にはとてもじゃないですが向いていません。それとペットを預ける前に診察をすることが普通です。飼い主へ問診もありますから、実際にはペットホテルの利用代金に通常の診察料金がかかる場合もあるのです。

病院併設タイプのペットホテルは、アレルギーなどの持病があったり短期間で健康診断を一緒にしたりするならば利用価値はあるでしょう。

まとめ

上を向く犬

いかがでしたでしょうか?

ペットと泊まれる宿やペットホテルの基礎知識についてご紹介しました。これで基本的な知識は身についたと思います。さらに、興味深い記事を別ページでご紹介しております。合わせて参考にしてみてください。それぞれメリットとデメリットがあります。ケースバイケースで利用する先を変えるのもありでしょう。